カナダ見聞録

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 先週はカナダのバンフという町で開催された国際会議に出席していた。その間に聞いた話を書きます。
 日本と違い,カナダの鉄道は貨物輸送が中心である。もちろん,主に観光客用の旅客輸送もあり,たとえばバンクーバーからジャスパーまで,ゆったり豪華な鉄道の旅が楽しめる。

  で,貨物輸送の方は,穀物やら野菜やら石油やらを運んでいる。基本的に鉄路は可能な限りまっすぐ敷かれているので,貨物車両は何十両と連なって,ロッキー山脈の合間を牽引されている。ここからは,現地の観光ガイドの方に伺った話であるが,そういうわけで,穀物やら野菜を積んだ貨車がバンフ近辺も走っているわけだが,それら積載物が落ちないようにという工夫は全くなされていないらしい。日本では時折トラックやダンプカーから積載物が道路上に落ちるということがあるが,それと似たようなことが,しょっちゅう起こっているらしい。で,ロッキーの山々に生息する動物たちが,この鉄道周辺に落ちている野菜などを食べに来るらしい(これは生物として当然の行動)。そうすると(これまた必然的に)その動物たちが,通りかかる列車に撥ねられたり轢かれたりすることが頻繁に起こる。で,地元の自然保護・動物愛護活動をしている人々が,鉄道会社に対してそういうことが起きないように対策を講じよと求めた。

 それに対して,鉄道会社はどうしたと思います?・・・答えは,落ちている野菜などを掃除する掃除機列車を走らせているそうな。そして,積載物が落ちないような工夫をするというようなことは一切行なわれていないそうである。


 世の中には,いろんな立場で,いろんなことを考えて,それを行動に移している人がいることは承知しているが,それにしても不思議だよね。

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このページは、増田尚史が2008年10月16日 23:36に書いたブログ記事です。

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