約1年ぶりの更新です。以前から書いておりましたブログの方はとつとつと更新しておりまして,こちらにはなかなか手が回りませんでしたが,できればこちらも更新していきたいと思います。
後期の授業が始まってしまった。5連休のなせる技で,木曜日のスタートとなり,ガイロンからのスタートとなった。この授業では,たとえ学生による授業評価が芳しいものにならなくても,自分の好きなことを話そうと心に決めている(私の決心は弱いので,すぐ萎えるかもしれ ないが)。
で,今日はシラバスに書いたことに加えて,(大学が決めている"お試し期間"であることも手伝って)テキトーなことを話した。学生の授業に対する感想文の中には,「初回からフルに授業をしましたね」という旨のものもあったので,90分間全部を使った授業をするとは思ってなかった者も少なからずいたかもしれない(そう言えば授業の途中に,他の教室から出てきた学生で廊下が五月蠅かった)。私としては,今日話したかったことの半分ぐらいしか話していないのだが。
それは兎も角,今日のガイロンで私が伝えたかったメッセージの主眼は,「すべてを疑え!」ということであった。「本やインターネット上の言論はもちろん,(何事も疑ってかかることを生業としている)研究者(科学者)たる大学の先生の言うことなど信用してはならぬ」という主旨である。少なくない学生が(感想文の中で)「なるほど」とか「頑張ります」という反応を示してくれた。中には, 「そういう先生の発言も信用してはいけないのですよね」という旨の反応もあった。私の日頃の有りようを鑑みれば「その通り!」としか言えないのだが,そうなると,「ソクラテスが嘘つきなのか,プラトンが嘘つきなのか」という話(=自己言及のパラドクス)になってしまうので,沈黙をもって答えるしかない。 でも,そういう具合に考えられることは重要であると思うし,考えることの楽しさをこの授業で感じてもらえればありがたい。
個人的には,たとえ嘘つきと呼ばれようがソクラテスになりたいし,できれば太ってもいたい。そんなことを思った授業であった。
例によって続くかどうかわかりませんが,今後も,ガイロンの授業というか,学生の反応について,当欄で紹介していきたいと思います。
