2009年10月アーカイブ

元気そうでなにより

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 今週のガイロンは先週に引き続き動物の話。あまりに下等な動物を引き合いに出しても学生さんはピンと来ないようなので,サルの話。サルと言ってもmonkeyではなくape。"Planet of the apes"のape。中でも,二足歩行の得意なボノボの話。

  ボノボと言えば,漢字みたいなレキシグラムを操るカンジくんと,能力が半端じゃないパンバニーシャさん。お二方の英語のリスニング能力はどのぐらいなのだろうか?TOEICやTOEFLで測られたことはあるだろうか?いずれにせよ小生などは,お二方の足下にも及ばない。彼らの話は流石に学生さんにもインパクトがあったらしく,「そのうち,サルとヒトとが結婚したりしちゃうんじゃないでしょうか?大丈夫でしょうか?」とか,まさに「Planet of the apesのようになっちゃうんじゃないでしょうか?」というような心配を抱く者もいた。「大丈夫でしょうか?」と尋ねられても小生もよくわからないが, まぁそんなことになったとしても,500万年とかそういう単位の未来のことだろうから,私たちが心配しても仕方がない,という話もした。

  小生の知っているカンジ君とパンバニーシャさんは,かれこれ10年ほど前のことなので,今も達者でおられるのか心配していたが,先ほどインターネットで検索したら,お二方ともお元気にアイオワで暮らしておられるようで,なによりである。Sue博士もお元気そうでなにより(お三方との面識は全くないが)。


 授業の方は,動物の話ばかりもしていられないので,来週はロボットの話。で,今週はその前振りで,1年ぶりにアイボ君に登場してもらった。バッテリーが完全に無くなっていたが,一晩充電したら何の問題もなく動いてくれた。こちらも元気そうでなにより。

近づく

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 あまりに忙しくて,ガイロンについて書いている暇がなかった。別のブログでは既に書いたことだが,忙しさの主たる要因はカケンにあるのだが,これ以外にも結構大きなあれやこれやがあった。先週の木曜日には「シティカレッジ」という,いわゆる公開講座のようなものが学外(袋町)であり,1コマ話さねばならなくて,これの準備も大変であった。何せ,私に割り当てられたテーマが「漢字から見る日本の現在」というもので,どう考えても心理学的な話のしようがない。なので,例によってテキトーな話をしてしまった(そのこと自体は得意とするところではあるが)。

 テキトーな話と言えば,元に戻ってガイロンなのだが,先々週はオリンピック開催都市の選出方法の話をした。と言うと,「何のこっちゃ?」という感じだが,心理学が得意とするとこ ろの4段階とか5段階の評価をもとにした際に,仮に東京に対する平均評定値が他の都市に対して統計的有意差をもって高かったとしても,今回の選出方法では東京が選出されないことも十分にありうるという話をした。オリンピックをどこで開催するかはどうでもよいことで,要は方法が変われば結果も変わりうること,真実を知るための"最善"の方法などないこと,だから自分が用いる方法に自覚的でなければならないことを話した。話の流れから(小生にとっては当然の帰結として),アロウの不可能性定理の話もした。全然,心理学ではない。

 流石にそれではいけないかと思い,先日も書いたように,現代心理学がよって立つところの"科学"の話もするべと思い,帰納的推論やら反証可能性やらの話を始めてしまった。で,これも行き着く先は,相対性理論やらシュレーディンガーやら(ネコの話をしている暇はなかったが)を経由して,ハイゼンベルクの不確定性原理やゲーデルの不完全性定理なわけで,やっぱり,全くもって心理学ではない。学生の大多数は,まさに"何のこっちゃ?"という感じだったかもしれない。まぁ,こちらだってこれらのことについてよく理解できていないのだから,さらっと流しただけではあったのだが,授業後の感想には,「大学の心理学の先生って,物理学も知ってなければいけないんですか?」というような質問もあって,学生の"何のこっちゃ?"ぶりがよくわかる。

 そして先週と今週は(おそらく,来週の一部も)動物の話。動物の精神活動はどの程度ヒトと類似しているのか,あるいはヒトの精神活動はどの程度その他の動物と類似しているのか,について考えた上で,ヒトとその他の動物の違いについて考えてもらえればと思っている。動物と言っても,心理学ではおなじみのラットやマウスばかりではなく,ハテナの話も(ハテナは植物か?),ミツバチの話も出て来た(ちなみに,先週は,"心"について真剣に丁寧に考えているカエルくんとネズミくんの絵本の話もした)。当然に少しだけ進化論の話もした。このあたりは,SS見先生やN西先生の授業でも出てくる(出てきた)かもしれないが,それはそれでよかろう。

 とまれ,ゲーデルに比べれば,ダーウィンはかなり心理学に近づいたと思うのだが,どうだろうか?

 昨日は,先週からあっという間の1週間で,ガイロンの2回目であった。で,早速,期末レポートの課題を提示してみた。「提示してみた」というのは,これほど早くに出したことはないので,今後どんなことになるのか予測できないからである。ちなみに,2回目にして話すことがなくなったので,レポート課題を出すことで時間をつぶしたわけではない。なにしろ,先週は話したかったことの半分も話していないので,結局のところ,昨日はその続きで終わってしまった。つまり,授業のイントロダクションの第2弾ということ。まぁ,"イントロ"的な話(あくまでも私にとってのイントロ的な話)をしているうちに,本当に話したいことに辿り着く前に授業回数が終わってしまう,という授業もある私のことだから,これぐらいのことは大目に見ていただきたい。
 それはそうと,さーて,来週はどうするかな?って,3回目にして話すことがなくなったわけではない。話したいことはあるのだけれど,学生に提出してもらった授業の感想を読んだところ,どうも「科学」の話をせねばならないようだ。「科学」の話をするとなると「科学的認識」や「科学論」の話もせざるをえなくなって,そうなると,やれポパーだ,クーンだ,ゲーデルだとかになっちゃう。こんなことを話し始めたらそれこそ授業回数が終わってしまう。大事だけど心理学の話じゃないし。困ったなぁ・・・おお,宿題も出しておいたので,それも何とかしなければいけないなぁ。週末に考えよっと。TGIF。

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