2:授業の最近のブログ記事

まっくら

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 個人的に最近のビッグニュースは,「暗黒物質を観測したかもしれない」である。論文と同様,"〜かもしれない"というフレーズは涙を誘うが,それはともあれ,ダーク・マターやらダーク・エネルギーというものは,我々の知っている素粒子よりもたくさんあるらしいので,それらダークなモノがダークでないモノに影響を与えることが確認されれば,これは面白い。

 従来,「神が降りて来た(悪魔が取り憑いた)」とか「宇宙人に操られている」とか「脳に埋め込まれたチップによって動かされている」と表現されてきたようなことが,実は暗黒物質の影響であったりするかもしれない。あるいは,暗黒エネルギーが,人間の(あるいは脳の)ランダムな(あるいは非線形的な)振る舞いの一因かもしれない(そんなコトを仮定しなくても非線形性は創発されるが)。

 もうちょっと日常的なコトバに引き寄せれば,「魂」などというモノも実はダークなモノかもしれない。そうすると,将来的には魂が科学的に検討可能になるかもしれない。この考えは,ガイロンを受けている学生の多くには朗報となろう。なにせ,授業の当初に77名の学生が回答したアンケートによれば,「この世に魂は存 在すると思う」学生は11名,「ややそう思う」学生は40名おり,「そう思わない」学生は7名しかいなかったのだから。

 ま,魂の実体がわかったからと言って,心のコトがわかったことにはならないので,私としては魂が科学的実体であろうがなかろうがどちらでもよいのだが,上記のアンケート結果を知った頃に感じていたお先真っ暗感が,暗黒物質観測のニュースによって多少は払拭された。


 そうそう,ダーク・マターやダーク・エネルギーと聞いて,Darth Vaderを思い浮かべてしまっているそこのあなた!あなたは私の仲間です。イヤかもしれませんが。

お尻に火

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  感謝祭も終わり,秋も深まって来た。もうすぐ12月だ。

 もうすぐ12月ということは,授業も残りあと少しということだ。嬉しい反面,残りの回数で予定していた話を全部できるかを算段せねばならない時期になって来たということだ。つまり,尻に火がついてきたということ。

  ガイロンは,先週から「心と脳」をテーマに,ミラーニューロンやら自由意志やらの話をした上で,心身問題までやってきた。今週は,心身問題の観点からゲシュタルトやら行動主義やらの話をした上で,「心理学は成立しうるか?(=心を科学的・論理的に理解することは可能か?)」ということについて考えてくる ようにという宿題まで出した(とは言っても,ちゃんと考えてきたかどうかのチェックをするわけではないが)。しかし,このあたりのややこしい話はもうそろそろ終わりにして,次に遺伝の話をしたい(ということは環境・経験の話もしたい)のだが,時間が足りるかなぁ。

 ガイロンは,先週と今週,ロボットの話。たぶん学生が思っているよりもロボット開発が進んでいること,日本人がロボット好きなこと, アシモフの三原則,フレーム問題などを話した。どうもうちの学生は,よく言うと純粋・素朴,悪く言うと勉強不足で,心理学において,モデルを構築して計算機シミュレーションを行なうというような研究がなされていることをあまり理解していないようなので,プロダクション・システムやらニューラル・ネットやらの話も少しばかり。「こんなことは認知心理学の授業で教わることだろ!」と思うわけだが,その授業担当は私自身なので,天に唾するようなものだ。

  それは兎も角,学生に考えてもらいたいことの中心は,ロボット(やボノボ)がこの先どうなるかということではなく,人間を他の生物やロボット(少な くとも現在あるロボット)と分けるモノ・コトは何か,ということである。もう少しだけ心理学っぽく言えば,「人間らしさ」とは何か,またそれを私たちはどのようなメカニズムでもって感知しているのか,ということであるのだが,わかってもらえたかなぁ。もちろん,これらの疑問に対する答えの方は容易にわかるものではない。私自身もよくわからない。わからないから考えるのだし,わからないから考えることが楽しいのだ。もし,わからないからツマラナイと思うようになっていたら,それは日本の教育システムによって培われた,誤った信念と言うか情動反応なので,なるべく早く捨て去るように努力した方が良いと思う。

元気そうでなにより

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 今週のガイロンは先週に引き続き動物の話。あまりに下等な動物を引き合いに出しても学生さんはピンと来ないようなので,サルの話。サルと言ってもmonkeyではなくape。"Planet of the apes"のape。中でも,二足歩行の得意なボノボの話。

  ボノボと言えば,漢字みたいなレキシグラムを操るカンジくんと,能力が半端じゃないパンバニーシャさん。お二方の英語のリスニング能力はどのぐらいなのだろうか?TOEICやTOEFLで測られたことはあるだろうか?いずれにせよ小生などは,お二方の足下にも及ばない。彼らの話は流石に学生さんにもインパクトがあったらしく,「そのうち,サルとヒトとが結婚したりしちゃうんじゃないでしょうか?大丈夫でしょうか?」とか,まさに「Planet of the apesのようになっちゃうんじゃないでしょうか?」というような心配を抱く者もいた。「大丈夫でしょうか?」と尋ねられても小生もよくわからないが, まぁそんなことになったとしても,500万年とかそういう単位の未来のことだろうから,私たちが心配しても仕方がない,という話もした。

  小生の知っているカンジ君とパンバニーシャさんは,かれこれ10年ほど前のことなので,今も達者でおられるのか心配していたが,先ほどインターネットで検索したら,お二方ともお元気にアイオワで暮らしておられるようで,なによりである。Sue博士もお元気そうでなにより(お三方との面識は全くないが)。


 授業の方は,動物の話ばかりもしていられないので,来週はロボットの話。で,今週はその前振りで,1年ぶりにアイボ君に登場してもらった。バッテリーが完全に無くなっていたが,一晩充電したら何の問題もなく動いてくれた。こちらも元気そうでなにより。

 昨日は,先週からあっという間の1週間で,ガイロンの2回目であった。で,早速,期末レポートの課題を提示してみた。「提示してみた」というのは,これほど早くに出したことはないので,今後どんなことになるのか予測できないからである。ちなみに,2回目にして話すことがなくなったので,レポート課題を出すことで時間をつぶしたわけではない。なにしろ,先週は話したかったことの半分も話していないので,結局のところ,昨日はその続きで終わってしまった。つまり,授業のイントロダクションの第2弾ということ。まぁ,"イントロ"的な話(あくまでも私にとってのイントロ的な話)をしているうちに,本当に話したいことに辿り着く前に授業回数が終わってしまう,という授業もある私のことだから,これぐらいのことは大目に見ていただきたい。
 それはそうと,さーて,来週はどうするかな?って,3回目にして話すことがなくなったわけではない。話したいことはあるのだけれど,学生に提出してもらった授業の感想を読んだところ,どうも「科学」の話をせねばならないようだ。「科学」の話をするとなると「科学的認識」や「科学論」の話もせざるをえなくなって,そうなると,やれポパーだ,クーンだ,ゲーデルだとかになっちゃう。こんなことを話し始めたらそれこそ授業回数が終わってしまう。大事だけど心理学の話じゃないし。困ったなぁ・・・おお,宿題も出しておいたので,それも何とかしなければいけないなぁ。週末に考えよっと。TGIF。

 約1年ぶりの更新です。以前から書いておりましたブログの方はとつとつと更新しておりまして,こちらにはなかなか手が回りませんでしたが,できればこちらも更新していきたいと思います。


 後期の授業が始まってしまった。5連休のなせる技で,木曜日のスタートとなり,ガイロンからのスタートとなった。この授業では,たとえ学生による授業評価が芳しいものにならなくても,自分の好きなことを話そうと心に決めている(私の決心は弱いので,すぐ萎えるかもしれ ないが)。

 で,今日はシラバスに書いたことに加えて,(大学が決めている"お試し期間"であることも手伝って)テキトーなことを話した。学生の授業に対する感想文の中には,「初回からフルに授業をしましたね」という旨のものもあったので,90分間全部を使った授業をするとは思ってなかった者も少なからずいたかもしれない(そう言えば授業の途中に,他の教室から出てきた学生で廊下が五月蠅かった)。私としては,今日話したかったことの半分ぐらいしか話していないのだが。

 それは兎も角,今日のガイロンで私が伝えたかったメッセージの主眼は,「すべてを疑え!」ということであった。「本やインターネット上の言論はもちろん,(何事も疑ってかかることを生業としている)研究者(科学者)たる大学の先生の言うことなど信用してはならぬ」という主旨である。少なくない学生が(感想文の中で)「なるほど」とか「頑張ります」という反応を示してくれた。中には, 「そういう先生の発言も信用してはいけないのですよね」という旨の反応もあった。私の日頃の有りようを鑑みれば「その通り!」としか言えないのだが,そうなると,「ソクラテスが嘘つきなのか,プラトンが嘘つきなのか」という話(=自己言及のパラドクス)になってしまうので,沈黙をもって答えるしかない。 でも,そういう具合に考えられることは重要であると思うし,考えることの楽しさをこの授業で感じてもらえればありがたい。

 個人的には,たとえ嘘つきと呼ばれようがソクラテスになりたいし,できれば太ってもいたい。そんなことを思った授業であった。


 例によって続くかどうかわかりませんが,今後も,ガイロンの授業というか,学生の反応について,当欄で紹介していきたいと思います。

ノーマンじゃなくても

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 写真はガイロンをしている教室の照明用のスイッチ。

 前方の黒板に向かって,右側の列の照明が「南側」,左側の列が「北側」。で,その間が「中側」。でもって,その「中側」の列の照明用のスイッチが一番上。

 絶対にありえないデザイン。

アイボ

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 今年もガイロンが始まってしまったので,授業で久しぶりにアイボを動かして学生に見せた。埃をかぶっていたので,外界を認識できるか心配していたのだが,「ピンクボール!」と言ってはしゃいでいた。いい気なものである。

ついに授業開始

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 ついに後期の授業が始まってしまった。昨日は1限目から4限目まで授業があり,ヘロヘロになってしまった。札幌出張の疲れがまだ残っているからかもしれない。

 今週はまだ所謂「お試し期間」なのでよいが,来週からはもっと大変だなぁ。

それでは私も反省を

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 学生による授業アンケート結果をもとに,みなさん反省しておられるので,私も教養科目「心理学」の反省を。

2010年4月

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