2008年10月アーカイブ

 このブログをwindowsでみて驚きました。フォントがドットできわめて見にくい(というか,醜い)。N西先生からのアドヴァイスを読み直し,きちんとformatを指定して書くべきですね。私自身の「備忘」が主目的で,Macを使い,Macで読んでいたので,気にならなかったのですが,あまりにひどい。

 とはいえ,今回はそのまま。。。。

 さて,レポートについて:今年は(毎年違うことをしているなぁ。。。),心理学を応用活用している場面の一つを実際に経験してもらおうと,昨年からスタートさせているシステムを利用しました。食の側面から,「生」の生活実態を観察・測定し,食心理,栄養教育の専門家からのアドヴァイスをおこなう,という実践応用のシステムです。これは「栄養教育」「健康教育」の枠で,昨年より,文部科学省からの研究助成を受けて進めているものです。

 私(今田)は,心理学の内でも,「社会」からも,基礎研究者として見られているようです。ただ,結構,「社会」に対して発言し,「社会」からの要請にも応え,自分自身「社会」とかかわることを大事にしてきました。(「象牙の塔」の奥の奥の方に立てこもり,基礎研究に従事する研究者像も魅力的です。とはいえ,私立大学という職場の制約もあり,少なくとも私には「基礎にこもる」ことはできなかったという経緯があります)。今回のシステムも,「社会」からの要請に対して積極的に答える,というものの一つだと見なしています。

 さて,本題:「目的」の書き方。事例研究というスタイルですので,「目的」を記述するまでにどのような議論を展開するかにもよりますが,例えば,「。。。そこで本研究では,大学生Xに対象に,その食行動,食心理上の諸特徴を日本語版DEBQ質問紙,日本語版食物新奇性恐怖質問紙,偏食尺度で測定し,また同時に,2日間にわたる食行動の実際を詳細に観察することによって,大学生Xの食の実態を詳細に検討していくことを目的とする。さらに,大学生Xの結果をもとに,大学生一般の食の実態,食と健康との関連について考察していく。」みたいなものになると思います。
 同様に,「近年,食の乱れと健康との関連が指摘されることが多い。特に女子大学生においては,慢性化したダイエットが健康を害し,生活の質(QOL)を著しく低下させているケースもめずらしくない。そこで本研究は,そのような女子大学生を代表する事例Xに焦点をあて,その食行動上の諸特徴を質問紙法で判定し,さらに2日間にわたる食行動の実際を詳細に観察することによって,女子大学生の食の実態について検討していくことを目的とする。」みたいなものも考えられます。
 要は,事例観察という(やや特殊な)方法で得られるメリット("詳細な観察")を強調する書き方をして,研究の必要性,重要性をアピールするような書き方をしてもらえばいいのですが。。。授業でもいいましたが,平均値処理という方法ではとらえきれない(見落としてしまう)部分に焦点をあてていきたい,ということです。

 「方法」の書き方:第1週で配布したプリントでも書いているように,「実験参加者」の箇所は,「事例」として,その事例の生育歴等を(あたりさわりのない範囲で)書いてください。臨床領域での事例研究論文では,「病歴」「症状」といった項目を立てていることもありますが,今回は「患者」さんが対象ではありませんので,そういった項目は必要ありません。

 「実験材料・装置」は,実験論文を書くときに必要とされる項目です。今回は実験論文ではないので,「質問紙ならびに食行動評価システム」でいいでしょう。「。。。食行動,食態度を測定するために,日本語版DEBQ質問紙(今田, 1994),日本語版食物新奇性恐怖質問紙(今田・米山,1998),偏食尺度(xxxxx: ちゃんと書く!)を使用した。また食行動を測定するために,Food-Life食行動評価システムを利用した。Food-Life食行動評価システムとは,今田・長谷川・武見(2008)において開発されたもので,携帯電話で撮影した食卓画像を参加者自身がシステムの置かれているサーバーに送信することにより,参加者別の個人ページに画像が順次記録されていくというものである。その個人ページは参加者自身がその記録を参照することができるだけでなく,栄養診断など専門家からのアドバイスも書き込むことができるようになっている。今回は,主に,食の実際を画像記録する手段として用いた。」とでもして,引用文献に以下のものを付け加えて下さい。

 今田純雄・長谷川智子・武見ゆかり (2008). 携帯電話の通信機能を活用した食の問題行動の測定と行動改善に向けた介入 独立行政法人日本学術振興会平成20年度科学研究費補助金研究

 *厳密に言うと,この書き方は少々問題なのですが,まだシステムが未完成で,論文になっていないという事情があります。本当は「研究成果報告書」としたいところですが,最終報告書は2010年に出す予定なので,今回はこのような書き方にしてください。

 「結果」は,1) 事例Xの心理テストの結果および判定内容,2) 事例Xの食の実態:どのようなものをどこで誰とどのように食べているかなどの記述,もし何らかの特徴的なものがみられればそのことも,ということで,統計処理は必要ありません。3) 他の大学生らの食の実態:人数がおおいようでしたら,とりあげる人数,対象を制限してもらってかまいません。あるいは「xx名を対象とし,その中で特徴的と思われるx名をとりあげる」といった書き方でもかまいません。4) 写真を貼り付ける必要はありませんが,結果の記述において「貼り付けたい」「必要だ」と考える人は貼り付けて下さい。どのような結果のまとめ方をするのかに依存します。5) 同様に,図表もあった方がいいと判断すればそうしてください。(文章ばかりだと読みづらい,わかりづらい,くどくなると感じた場合は,記述内容を整理して,表にまとめるという作業はあって不思議はありません。実際に,事例研究の論文の多くは結構図表を多用しています)。

 「考察」では,結果の1), 2), 3)の内容をもとに,すなわち事例Xの結果から考えられることを自由に論じてください。例えば,事例Xの食は問題なし,しっかりしている,大学生の食は乱れているといわれるが,そんなことはない,といった論の展開になるかもしれませんし,いやいや事例Xは珍しいケースで,他のケースを見ていると問題は大きいぞ,という展開になるかもしれません。できるだけ,単なる「感想文」にならないように,「論じる」ということを意識して文章をつくってみてください。(私的な文章でもなく,文学的な文章でもなく,論文の文章を書く練習のつもりで)

 最後に:このプログはコメントを「解放」しました。質問等はコメントに書いてもらってもかまいせんし,私のメールアドレスへメール送信をしてもらっても構いません。。。今回のレポート,自由度が大きすぎて逆に書きにくいかもしれませんね。頑張って。

日本心理学諸学会連合で公開されている心理学検定類似問題から10問。

出典:http://jupa.jp/index.php

No. 11】衝動や欲求を社会的価値のあるものに変化させる防衛機制は何か。

1. 昇華

2. 抑圧

3. 転換

4. 投影

5. 反動形成

*古典的な問題。

 

No. 12Minuchin, S. が創唱した家族療法の理論は何か。

1. 多世代理論

2. コミュニケーション理論

3. 戦略理論

4. 構造理論

5. 解決志向理論

*あれですよね。ただ,選択肢が気になる。。。(本当にあるの,そのような理論が?)

 

No. 13】生活習慣に起因する三大死因としてあげられているのは何か。

1. 脳血管障害,糖尿病,高脂血症

2. 糖尿病,高脂血症,心臓疾患

3. 心臓疾患,高脂血症,癌

4. 糖尿病,脳血管障害,癌

5. 心臓疾患,癌,脳血管障害

*日本の場合ですよね。罹患率の多くものではなく死因がカギ。結構むずかしい。

 

No. 14】神経伝達物質に属さないものは何か。

1. バソプレッシン

2. ドーパミン

3. ノルアドレナリン

4. アセチルコリン

5. セロトニン

*これも正解をしらなくても排除法で回答可能。


 

No. 15】経験が長期の記憶として固定するために最も重要な脳部位はどこか。

1. 視床

2. 海馬

3. 小脳

4. 被殻

5. 扁桃核

*基礎問題といえば基礎問題なんだが。。。

 

No. 16A学科,B学科の学生各300名を対象に,テストの得点の分布,平均値,標準偏差を計算したところ下表のような正規分布で近似できることが分かった。この結果の分析に関する記述のうち,適切なものはどれか。

        A学科    B学科

 平均値     65     65

 標準偏差    10      5

 

1. 60点〜70点までの得点者はB学科のほうが多い。

2. 60点〜70点までの得点者はA学科のほうが多い。

3. 55点〜75点までの得点者は,AB学科とも同数である。

4. 70点以上の得点者の数はA学科よりB学科のほうが多い。

5. A学科では75点以上の得点者はいない。 

*よく考えましょう。必ず解ける。

 

No. 17】少年院からの仮退院者などに社会の中で通常の日常生活を行わせながら,一定の遵守事項を守るように指導したり,必要な援助を行ったりして,改善,更正を図る制度を担っている専門家は何か。

1. 保護観察官

2. 法務教官

3. 家庭裁判所調査官

4. 刑務官

5. 当番弁護士

*心理学というより一般教養という感じ。

 

No. 18】犯罪に最も走りやすい年齢層はどれか。

1. 10代の中頃から終わり頃

2. 20代の中頃から終わり頃

3. 30代の中頃から終わり頃

4. 40代の中頃から終わり頃

5. 50代の中頃から終わり頃

*これってN西先生あたりからクレームがきそう。いつの時代,どこの国の話しか,さらに「犯罪」をどう定義するか。たぶん,検挙=犯罪なんだろうな。

 

No. 19】働く人々が仕事をすることから生じる職務態度のうち,職務満足感と最も関連の深いものはどれか。

1. 自己啓発意欲

2. コミットメント

3. 企業への忠誠心

4. ソーシャル・サポート

5. キャリア発達

*答えがわからない。当然個人差はおいておくとして,そんなに(問題として出せるほどの)しっかりとしたデータがあるのだろうか。単なる私の無知か。。。

 

No. 20】三隅二不二のPM理論において,集団の生産性および成員の満足度ともに最も効果的とされるリーダーシップ類型は何か。

1. PM

2. P

3. M

4. pm

5. P型とM

*なつかしい印象。産業心理学では今も健在?

*文中の[ ]は,コメントをいただいた後の追加事項( 昨日は,ここに貼り付けるだけの作業に終始したので。。。)

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日本心理学諸学会連合で公開されている心理学検定類似問題から10問。

出典:http://jupa.jp/index.php

■問題■ 以下の【No. 1】から【No. 20】までの文章を読み,1から5までの選択肢の中から最も適切な選択肢を1つ選び,その番号をマークしなさい。(注:マークシートは省略)

No. 1】同じ被験者(実験参加者)が独立変数のすべての異なった値を体験する実験の計画を何と呼ぶか。

1. 被験者間計画

2. 被験者内計画

3. 被験者統一計画

4. 線形計画

5. 被験者計画

*これは基本問題。とはいえ「すべての異なった値を体験する」という表現に違和感をおぼえるし,「被験者統一計画」という言葉は知らないし,「被験者」という表記そのものにもつまずいてしまう。

[ 被験者統一計画という言葉はGoogleで調べてもでてこない。ちなみに線形計画も線形計画法ではなく線形計画とするとでてこない。。。]

 

No. 219世紀にライプチヒ大学で世界で最初の公認の心理学実験室を創設したのは誰か。

1. Darwin, C.

2. Brentano, F.

3. Kretchmer, E.

4. Jung, C. G.

5. Wundt, W.

*これも基本問題。こういう設問なら作る方も答える方も楽。


No. 3】右眼と左眼に映る像はわずかに異なっており,それを脳が融合することで立体像として知覚される。このような奥行き手がかりを何と呼ぶか。

1. 輻輳

2. 両眼視差

3. きめの勾配

4. 図地反転図形

5. 共通運命の要因

*「共通運命の要因」とはなんだ!? ほんとうにこんな用語があるのか?

[ ありました。Googleのトップヒットのページはデモ付きでした。そういえば。。。という気持ちになっていくことが悲しい。共通教育の心理学一般をおしえなくなって,日頃なじみのない領域の話しを忘れていくのでしょうね。。。]

 

No. 4】次の知覚現象のうち,視覚と聴覚のクロスモーダル情報処理によって引き起こされるものは何か。

1. リープマン効果

2. マガーク効果

3. マッカロー効果

4. ゲルプ効果

5. クレイク・オブライエン効果

*答えられない。。。

[ マガーク効果ですか。。。共感覚は,味覚+嗅覚=風味だ,といっていながら,他の感覚になるとダメですね。知らなかった。。。]

 

No. 5】記憶を宣言的記憶と手続記憶とに分類したとき,次の中で,宣言的記憶に分類されるものは何か。

1. エピソード記憶

2. プライミング

3. 技能学習

4. 古典的条件付け

5. 知覚学習

*他の心理学の先生におこられそう。。。「宣言的記憶」なんてしらない。とはいえ,選択肢がひどい。排除法でいけば答えにたどりつけそう。

 

No. 6Piaget, J. による認知発達の段階で,特に児童期の特徴を示しているのは何か。

1. エディプス期

2. 感覚運動期

3. 具体的操作期

4. 形式的操作期

5. 前操作期

*オーソドックスな設問ですね。

 

No. 7】生後10ケ月前後から1歳過ぎに生じる行動で,あいまいな状況において,他者に情報を求めて,その情報を用いて自分の行動を調整する現象を何というか。

1. 自己意識

2. 甘え

3. アタッチメント

4. 情動調整

5. 社会的参照

*えぇ,うぅん。。。これしか残らないな,やはり。

 

No. 8】急に頭部の支えをなくして落下するような刺激を与えると発現する原始反射は何か。

1. 把握反射

2. モロー反射

3. 逃避反射

4. パピンスキー反射

5. 瞬目反射

*「逃避反射」って何だろう?

[ これも調べるとそれなりの出典がありそうです。嫌悪学習の領域では,逃避反応とばかりいっていたので,あまり自信はないのだが。。。いずれにせよ,基本問題]

 

No. 9】魅力的な条件のもとで相手に応諾をさせた後,その条件を取り除いても相手が断りにくいことを利用した説得技法はどれか。 

1. ローボール・テクニック

2. ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック

3. グランファルーン・テクニック

4. フット・イン・ザ・ドア・テクニック

5. ドア・イン・ザ・フット・テクニック

*どうも選択肢に怪しげなものがある。そりゃ「嘘」は誤りなのだから,「嘘」を選択肢にいれてもいいのだが,良問とは言い難い。

[ 10年ほど前に民間企業で組織行動論の集中講義をしていたことがある。あれこれ復習してみると,このあたりのこと忘れていました。Webで復習していると,勘違いをしてか逆の説明をしているページもあったりしました。そういう意味では,おもしろい問題だ。最初は, door in the faceも「変な英語」と思っていたが,復習すると,思い出し,納得。]


No. 10】社会的交換における資源として,Foa & Foa1976)は6種類をあげているが,愛情,サービス,商品,金銭,情報,とあと一つは何か。 

1. 機会

2. 食物

3. 地位

4. 能力 

5. 魅力

*知らない。。。「食物」?社会心理学の「基礎事項」なんだろうか?

[ なるほど社会的交換がkey wordか。つまり「食物」ではない,と。しかし,難しい。]

41. ウンチ やはりというか,当然というか,「食と健康」の枠組みのなかではウンチ教育もすすめられているようだ。ウンチと言えばまず腸内細菌。その代謝ははやい。その結果,実はウンチの成分には腸内細菌の「死骸」が大量に含まれている。ウンチの量は腸内細菌の「生存状況」も映し出す。さらに,ウンチは乾燥させると燃える。つまりしっかりとカロリーが残っている。余分に摂取した水分が排出されるように,食物も,カロリーのすべてを搾り取るようなことはされていない。いいウンチ。それが健康的なダイエットの基本。

42. 「手抜き」料理 昨年,小さな子をもつ主婦の心理を,膨大な調査資料にもとづき分析した。多くの母は,子に敬語を使うほど気を使っている。子が,おいしく食べてくれないと,ショックを受ける人もめずらしくない。子が食べてくれること,それもおいしく食べてくれることが大きなプレッシャーとなっている。これは「おいしさ」の正体を誤解しているためだが,食卓作りが苦痛であることには変わりない。手抜き,ずぼらでOK。むしろその方が「おいしい」ものができるよ,という話しはまさに正論。とはいえ,これも日本文化が,乾物(昆布,鰹,野菜)の食文化をもっているからこそ可能であるはなし。米だって,実に保存性に優れた穀物であり,ほとんど加工せずに粒食可能である「インスタント食品」であるのだし。

43. タコ(ライス) 沖縄は2回目か(奄美)。健康おきなわ21,健康おきなわ2010は,現在注目される運動の一つ。たぶん米軍基地の問題だけではない。東アジア諸都市は,総じて,食のグローバル化と食のローカリズムの対立,衝突そして融合の嵐の中にある。軍事的政治的には衝突がおこっても文化は融合されていく。沖縄は2者の衝突にプラスして,食の本土化(ヤマトンチュウ化?)のパワーも受けている。沖縄の若者は,東京へ,大阪へ,九州へ向かう。漫画「クッキングパパ」のマコトは博多から沖縄に向かったが,作者はこれからどのような展開をさせていくのか,興味深い。

44. 子どもの食卓(弁当の日) 小学生はまだ元気だとおもう。中学,高校さらに大学生になるにしたがい「ずるさ」を覚え,さまざまな問題に対する自分なりの対処方法を身につける。またそうしないことには「不幸」がお訪れることも事実だ。食についても,子自身が解決を図っていくかもしれない。大人はその機会を提供するだけでいい。やがて子に教えられるようになっていくのかもしれない。
19. 駅弁 江戸時代からつづくお礼参りなどの「旅」が今も続く「観光旅行」の原点。参勤交代といった政治制度も関連しているのだろう。さらに,侵略戦争の軍用弁当の歴史。駅弁は,日常の食の延長という側面とハレの日の行楽弁当という側面の両方をあわせもつ。何よりも日本的であることは「冷たい米」を食べるということ。米食の国々のなかで「冷たくなった」米を食べるところはない。コンビニの発展を支えたのも,コンビニむすびとコンビニ弁当。

20. 中食 持ち帰り総菜やデリバリーなどを中食と総称する。いまや行政用語でもあり,食の現在を理解するためのキーワード。統計を見ていると世帯の食費支出は80年代以降ほとんど変化はない。その一方で,「調理食品」への支出は1970年から2000年あたりにかけて7-8倍に増加している。要は家庭内で調理をしなくなったのだ。「おそうざい」という言葉の意味すら,「家庭でお母さんが作るもの」から「スーパーなどで買ってきて家庭で食べるもの」に変化してきている。

33. ゴーヤ 亜熱帯沖縄の野菜が東北の山村(福島市大波)の特産になりつつあるらしい。地球温暖化(今年の話題はマグロ漁の異変でした)が背後にあることは確か。それとともに「苦み」に対するわれわれの感受性,嗜好が変化しつつあるような気もしている。感覚知覚と心理の両面で。

22. ワイン なんと宮崎の沿岸でワイン作りが始まり,成功しているらしい。ブドウは寒く,痩せた土地の作物と思っていたが,そうでもないらしい。

23. 合わせ調味料 家で食べてもファミレスで食べても同じ味の秘密ここにあり。

24. あか牛 これからは黒毛和種(黒毛和牛)から褐毛(赤毛)和種である「あか牛」がブレイクするかもしれない。年齢のせいか,私なども肉だといってアブラを食べるようなことはしたくない。かみしめる肉の味を楽しみたい。そういえば,文脈効果はかなり合ったとは思うが,オーストラリアで何度が食べたステーキの味,ニュージーランドで食べたラムステーキの味はわすれられない。私にとっての肉の味の原点。とはいえ2007年の統計を見れば,黒毛和種75万2千頭に対し褐毛和種は1万2千頭。

25. 冷凍野菜 今年も,昨年に引き続き,食品偽装の嵐が吹きまくった。国内でも一部で国産野菜の冷凍販売が試みられている。中国産の3倍ほどの値段だろうか。それでも売り切れるという。個人的に野菜を作り始めて10年を超える。その経験から言えば,個人レベルとはいえ,野菜は一度にまとまった量が収穫される。タマネギ,ジャガイモなどはいい。そのままで保存がきく。菜もの(ほうれん草など)はぞっとする量が一度に収穫される。実は簡単な保存方法がある。茹でてあく抜きをしたあとに,冷凍してしまえばいいのだ。現在の家庭用冷蔵庫は強力。菜ものだけに冷凍もはやい。3ヶ月は十分にもつ。市民農園などちゃちなものでなく,小さな農園つき住宅を売れば結構いけるのではないだろうか。(すくなくとも地方都市では)。
23. リサイクル飼料 食品リサイクルで食糧自給率をアップさせる?なんのことかと思えば,廃棄食品で家畜用飼料をつくれば,家畜用飼料の輸入が少しでも減るという話し。東京23区内の千店ちかいセブンーイレブンから毎日15トンほどの廃棄食品が工場へ運ばれてくるとのこと。
 さて供給カロリーは2564Kcal。摂取カロリーは1846Kcal。その差は約700Kcal。簡単に言うと1/4は破棄される食品(食材)。この比率だけは年々高くなっている。
 さらに,この背後には日本人がもつ異様なほどの「鮮度志向」がある。それも「味・ニオイ」ではなく,賞味期限・消費期限による「鮮度」。この異様さはなんなんだろう。ちなみに一昨日に仕上げたカレーでは,賞味期限を一ヶ月経過した乳クリームを使用した。(分離もしていなかったし,異臭もしていなかったので使用。自慢にならないが。。。)

24. アレルギー対応ケーキ 現在アレルギー患者の為に表示義務のあるものは5品目(乳など),表示推奨されているものは20品目(大豆など)あるらしい。患者は乳児の10%,学童の2-3%,成人の1-2%とのこと。大変な時代だ。アレルゲンに対して全身でその受け入れを拒否するのがアレルギー。身体での拒否ということだが,心理面での拒否も考えるべき。自我が外的からの進入に対し抵抗し,拒否していると考えられないだろうか。それにしても大変な時代だ(私の身体アレルギーは状態依存,ほとんど経験していない。「心理」アレルギーは多々あるが。。。)

25. コンニャク コンニャク製粉業は,群馬県に集中しているらしい。「荻野商店」は一社で全国15%のシェアとのこと。原産は中国といいながら,コンニャクイモを加工して食用にしているのは日本人ぐらい。最近はセラミドという美容成分が注目されているらしい。固める為に使用するアルカリ薬剤の副作用が気にはなるが(豆腐も同様),今のところ,カロリーゼロにちかく,膨満感はしっかりと生みだし,料理文化の一葉をしっかりと担ってきた,といいとこづくめ。皆さん,コンニャクを食べよう。(90年代以降,コンニャクの家計支出は一貫して減少している)

26. CO2(二酸化炭素) ここに見た目はほとんど変わらない牛丼が二つ。一つは1082gと表示され,他方は102gと表示されている。10倍以上の開きをみせている。はたしてこれは何か?答えは,フードマイレージを換算して算出した二酸化炭素排出量。米国産牛肉を使用した牛丼と地元(国産)牛肉を使用した牛丼の違い。値段は前者の方が安い。なぜなら,二酸化炭素排出量は値段に反映されていないためだ。地球温暖化による損失はどの程度計算されているのだろうか。排出される二酸化炭素に値段をつけるとどうなるのだろうか。探せばこのような計算をしている人を見つけられるかもしれない。(今のところ,温暖化→牧草地帯・農耕地帯の砂漠化→牛肉→トウモロコシの価格上昇→食物(料理)の価格上昇という公式ぐらいしか知らない。)
 地産地消ブームの中で使われる言葉:四里四方に病なし,身土不二。両方とも韓国発の言葉らしいが。。。(不確か)。これとフードマイレージという新しい概念(これはイギリス発で,日本では農林水産研究所に勤務していた中田哲也さんが広めた)。日本の食でいうと,やはり大豆か。大豆は大事,大豆食育みたいなことをきっとどこかでしているだろうな。

28. 宇宙食 今や宇宙でもカップラーメンやたこ焼き,カレーライスを食べる時代。宇宙の開拓者らは食の文化も引き連れていく。これからの宇宙は,食の文化衝突,食による文化変容がおこるのだろう。

27. ジビエ イノシシ,ウサギ,シカといった狩猟肉を使った料理をジビエという。鳥獣害対策もあって注目されているらしい。長野県では「信州ジビエ衛生マニュアル」もでているという。埼玉県春日部市「アレコレーノ」ではジビエコースが食べられる。なんとカラス料理もあるという。カラスのリゾット4500円,カラスのフルコース12000円とのこと。一度食べてみたいと思うが。。。

28. イナゴ ジビエに続きイナゴ。こちらは蜂の子とともに信州が本拠地。昆虫特にその幼虫は高タンパク,高脂肪の栄養食。もっともっと食べればいいのだが,意外なほど食べられていない。ハエの幼虫(ウジ)などは2週間で250倍に増殖するすぐれものということ。牛やブタよりもよほど効率よく養殖できる(現在,食用ウジの開発も密かにすすめられているらしい。。。)。多くの人はこのような話しを聞くと吐き気を催す。日本でもかつては今以上に昆虫は食べられていたらしい。いつの間にか,われわれは昆虫とくにその幼虫を食べることに強烈な嫌悪感をもつようになった。なぜだろう。

32. F1野菜と伝統野菜 われわれがスーパーで購入する野菜のほとんどはF1,コンビニや外食で購入する食品で使用されている野菜のほとんどもF1。商業というレールにとって生産される野菜はF1にならざるを得ない。伝統野菜はもはや趣味の世界。商業的にはまず成り立たない。今回もテーマも「地産地消」と「文化伝承」につながるはなし。

30. 広島風お好み焼き 広島と名乗っていながら広島産外の材料で作られるのが広島風お好み焼き。卵ぐらいなものではないだろうか,地元産であるのは。とはいえ,お好み焼きは広島陣にとってはきわめて大事な料理。カープ,お好み,マツダ車(これはさすがになくなった。。。)こそが広島人の広島アイデンティティとなりうるもの。英語ではLocal Deli,ベルリン,ハンブルクのカレーソーセージしかり,台湾の牛肉麺しかり,韓国のトッポギしかり。単なる名物でなく,地域民族の「血と涙」の歴史をひきづっている。
12. 網走刑務所の食事 一日予算417円。刑務作業の一貫として,野菜を育て,さらに調理もおこなう。たくあんなどもたっぷりと一度につけ込むと聞く。麦3・白米7,その麦も現在はすっかりと「おいしい」ものに変わったらしい。お残しはOKだが,ゆずるのは御法度。最近では,PC作業も刑務作業に加わり,1995年以前は2890Kcal/日であったのが,2000年より2620Kcal/日に変更されたらしい。それでもかなりの量。間違いなく,今の日本で,もっとも健康的でまっとうな食生活が営まれている場所が刑務所だろう。

18. 讃岐うどん さぬきの夢2000が頑張っている。何度か食べたがうまいとおもう。ASW(Australia Standard White)は,確かに腰はあるが,がさつで荒っぽいうどんに仕上がる。ふんなり,はんなり,つるつる,適度な歯ごたえ,小麦のさっぱりとした後味をうどんに求めると,ASWにたよる讃岐うどんの大半は明らかにB級。それが,今年の春にはASW価格が夢2000より高くなったらしい。それでも既存店はなかなかASWから離れられない。マクドがまずいと知りながらもマクドから離れられない心理と似ているような気がする。

19. 屋台 小倉の屋台での話し。7,8年前から子ども連れが増えているとのこと。これはいいことだ。台湾しかり,釜山しかり,シンガポールしかり,屋台食は少なくともアジアの食の原型。マクドへ連れて行くよりよほど「ため」になるのではないか。

20. スポーツ飲料 高橋選手の貢献により「ヴァーム」は,2000年度に売り上げを倍増させ,85億円に達したとのこと。野口みずきは「アミノバリュー」(これは失敗か)。スポーツ医学的にはさほどの効果は期待できない(砂糖入りの水,あるいは単なる水で十分)。それでも「運かつぎ」の代表選手として今も多くのファンをもつのがスポーツ飲料。

23. 鯨肉 食のタブーと偏見と。文化の壁は高い。

24. 関サバ,関アジ ブランド食品の代表選手。1キロ5000円の相場でありながら,同じ漁場で捕られた岬サバ,岬アジとなると3割安の1キロ3500円。これが広島ならいくらになるのだろう?要は,「活け締め」をきちんとしているかどうか,「活け締め」後どのように管理され,どの程度の時間経過で調理されたかがカギ。心理学的におもしろいのは「活け締め」すらしていない偽ブランド「関サバ」であっても,「これはうまい!」と感じること。偽薬効果(プラセボ効果)ここにあり。信じるものは「救われ」る?

 こうしてみていくと,日本の食の現在,ほとんどが心理現象にみえてくる。われわれは何を「食べて」いるのか。歴史を食い,文化を食い,社会を食い,人々を食い,家族を食う。そして「おいしさ」を感じ,「エネルギー」を実感し,日々暮らしていく。
15. コーヒーフレッシュ フェイク,偽物,偽装の典型例。

16. 寒天 ここにも輸入テングサの波が。。。粉末にして加工して乾燥させて,と手間がかかる。果たして手間は労働コストか?コメントは「手間は金銭に還元できない。ものを作る人間の誇りの源泉だからだ。その手間の豊かさこそ,本当はまもるべきものなのだ」。

17. 味噌 しょうゆはせいぜい450年の歴史,しかし味噌は1500年の歴史があるという。その味噌も戦後の「生活改良普及員」以降,おおきく味が変わり,どうも「おいしく」なった模様。その「おいしい」味噌も今ではなかなか手に入らない。

18. 鳴門ワカメ ダイオキシン騒動は1999年。灰を利用していた灰干しワカメの知られざる危機。鳴門では,灰から炭の粉末に変えることにより危機脱出。成功。古事記の時代からの食品もなんとか生き延びた。

19. (17. ?) 塩鮭 知らなかった。新潟県村上市「きっかわ」では「塩引き」製法でつくられる塩鮭が入手できる。確かに寒風にさらし,しっかりと乾燥させてこそうま味も凝縮する。例えば,取れたての魚もそれを刺身でいただくよりも軽く塩をして,数時間干したのちの方がはるかにうまい。(保存にもよい)。とはいえ,一切れ1000円。ついつい食物を貨幣価値に還元してしまうところがさもしい(情けない。。。)。

20.(18?) 機内食 おいおいと言いたくなる。JALでは国際線の機内食に,機内で炊いた,炊きたてご飯のサービスを始めたらしい。やってくれるではないか。もちろんFクラス,Cクラスの話し。エコノミー席の乗客は今まで通りの,プーンと匂う(あのニオイが私には吐き気を催させる)解凍弁当だ。それにしても国際線の座席クラスの極端な差別化は,少なくともわれわれ日本人には許し難い。運賃も大きく違うのだからという議論もある。しかし,Cクラスの乗客がどこまで自腹を切っているのか。会社の経費,(芸能)事務所の経費,さらに税金を礎とする行政経費。。。日本人にとってはなかなか体験することの少ない「階級社会」を経験できるのが,航空機の座席クラスなのかもしれない。 
1. 長寿王国・奄美 伝統的食は長寿・健康をもたらせる。沖縄のfast foodは1963年スタート。人口比は日本一。成人男性の肥満者比も日本一。やれやれ。

2. 国民食カレー 富士吉田市の居酒屋「糸力」のカレーが食べたい。カレールーの生産量は80年代以降鈍化。子どものいる世帯の減少を考えるとそれでも頑張っている。

3. 潜水艦ハンバーグ 密室の調理。

4. 天日干しの米 

5. フレンチの介護食

6. ガゴメコンブ 浜のやっかいものガゴメが健康食品として注目される。商品化へ。

7. ソフト断食 

8. 南極越冬隊の食事 ギョーザ事件に衝撃とは?冷凍食品に依存しているが故に。

9. ペットフード 2002年あたりから急にペットが増えている。なぜだろう?

10. ハラールフード イスラムの食。ブタダメ,アルコールダメ,肉ゼラチンダメ,油脂ダメ,動物性ショートニングダメ,動物性乳化剤ダメ,とさつ法にのっとっていないとダメ。

11. 離乳食

12. エゾシカのハンバーグ 釧路の「赤いベレー」で食べられる。札幌でもシカ肉入りスープカレーの店,「もみじそば」の店もでているらしい。貴重なタンパク源。
 *日本人は農耕民族だ,だから米と野菜と小魚を食べておれば健康になれる,という議論がある。そんなに単純な話しだろうか。今も広島ではイノシシの話題がつきない。山が国土の8割を占める国であるのだから,山の野生動物は多い。マタギの歴史を振り返りたい。さらに,漁民とは,狩人と非常に近い存在だと思う。鯨などは大変な漁であった。まさに格闘する。と考えると,米,米,米とばかり発想することに問題と若干の危険を感じる。
 8月から10月初旬にかけては目のまわる忙しさだった。ようやく2週連続して日曜を自宅で過ごすことができた。ところがあっという間に時間が過ぎる。年をとると時間が早く過ぎるようになる,とはよく言われることだが,加齢による心理時間の変化はみごとなもの。
 50才を超えるまでに多くの「垣根」があった。20才になったとき,30才になったとき,40才になったときと,その時の「ショック」を思い出すことができる。10年先の自分を具体的にイメージすることなど不可能だが,10年前の自分をイメージすることはきわめて容易。こんなに単純な話しでありながら,こればかりは実感するかしないかでは大違い。
 ハイウェイを走行する時,クルマが一定のスピードになるとアクセルはほとんど踏まなくてもクルマは慣性で走ってくれる。その状態が「今」なのかもしれない。アクセルもブレーキも踏まずに,徐々にスピードが落ちるままでいたいのだが,なかなかそうはいかない。道路事情と併走するクルマの流れは,気ままにスピードを落としていくことを許さない。結果として「老体」にむち打ち,アクセルを踏み込み,時にブレーキをかけることとなる。
 もう何年も以前から,研究仲間には「隠居します(ハイウェイから降ります)」と言っているのだが,誰も本気で聞いてくれなかった。確かに,今もって数十枚の資料を抱え込み,データを処理し直し,論文を書き,と「アクセル」を踏み続けている。実感としては,明らかに加齢による心理変化(心理時間の大きな変化など)は生じている。はたしてこの先どうなるのやら。故障で緊急避難?ガス欠でダウン?それとも,大事故の発生?交通事故だけには遭いたくないと思う。
  日経記事を掲載します。(厳密に言うと著作権法違反ではないだろうか。。。やめておいた方がいいのだろうか。。。)ちなみにアップロードは日本語名ファイルはダメなようですね。
 先日の教員FD研修会での話しとすこしニュアンスが異なります。いずれにせよ,大衆化した大学(ユニバーサル大学といえばきこえはいいが)の今後は,さらに一層大変になります。


 Macの画面コピーの仕方がわからないままで何年も過ごしてきた。必要に迫られた時は,一端PDFファイルをつくり,そこから画面だけを切り取るという面倒なことをしてきた。教えを請うと,あっさりと解決:
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コマンド+Shift+3キーのショートカットで画面全体をキャプチャできるのはご存じですね。コマンド+Shift+4キーで、十字カーソルを表示して、キャプチャする範囲を選択できることも周知の事実だと思います。けれども、デスクトップにファイルを作成する代わりに、キャプチャした画面をクリップボードのメモリにコピーし、好きなところにペーストできるcontrol+コマンド+shift+3(または4)キーが、最も洗練され、知る人ぞ知る秘密のスクリーンキャプチャショートカットといえるでしょう。
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 まったく向上心のないmac user(と名乗ることをしかられそう)であったことか。今日は,携帯電話で撮影した画像の添付送信の仕方も学部生に教えてもらうことになった。どうしてあれほど複雑で面倒な操作を学生の皆さんは苦もなくできるのだろう。PCの方がよほど単純で簡単なのに,学生はPC操作が苦手なんだろう。不思議。。。
本日の一枚:チャチャ
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こそ泥捕まる

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 昨年の1月,朝起きると居間の様子が何か違う。閉じられていたはずのガラス戸の鍵が開いている。よもや,と調べてみると,数万円の現金が消えていた。こそ泥侵入!警察へ連絡し,現場検証。まさにプロの手口で,足がつきそうなものには一切手をだしていない。例えば,旧のお札などだ。さらに,一見すると侵入したとはわからないほどきれいな仕事ぶり。机の引き出しなども一通り開けているはずだが,すべて元通りにしている。まさに,忍び足の世界,雫井脩介の小説を思い出す(例えば「影踏み」のゾクゾク感を思い出す)。
 本日,廿日市警察より連絡。こそ泥の容疑者が捕まり,自供したとのこと。私の家がある一帯で相当件数の被害があったらしく,なんとそのこそ泥は,私の家に侵入したことは覚えていたが,家の中の様子や何を盗んだかを正確に思い出せないらしい(失礼な話しだ!)。かなり被害を受けた人もいるらしく,すでに訴訟の準備をしているらしい。警察がいうべきことではないと思うが,民事を起こしても,相手はサラ金に相当な借金のある状態にあり,取り戻せないでしょうとアドバイス(民事不介入のはずだが,このような誘導ならいいのか?)。まぁ,実際の被害は数万円(実は金額もはっきり覚えていない)なので仕方がないか。容疑者は江波在住の40数歳の男とのこと。サラ金の借金を背負い,こそ泥を常習としていたとのこと。
 しかし,廿日市は,4年前に女子高校生が惨殺されたりと他にも重大事件がめずらしくない。そしてこそ泥,自転車泥棒など比較的軽微な犯罪も実に多い。江波あたりから「仕事」にくるほど,「おいしい」土地柄なのだろうか。「自分のことは自分で守る」は鉄則。さすがにこそ泥に合ってからは,家のセキュリティには相当あれこれと手を加えた。(閉じられたガラスを開けると,ブザーが鳴り,照明が点灯するなど。さらに自動撮影なども考えた)。
 公判日時がわかれば,裁判を傍聴したいものだ。
 昨日は,A2コピーをとりに広島市内中央へ移動。新聞のコピーを依頼すると拒否された。著作権をもつ新聞社の許可証がなければコピーできませんとのこと。なんと立派なことだろう。それでいて,自分自身でコピー機を使ってコピーされるのでしたら,どうぞ,とのアドバイス。セルフで新聞をコピーする(A2一枚100円をとられる)。

 一昨日は,何気なく見ていたテレビで札幌ラーメンベスト3というものがでていた。以前のブログで書いたAトンが2位。札幌情報で仕入れていた店はいずれもがノミネートされていない。どうでもいいやと思いつつ,「ラーメン摂取欲」を喚起されたらしい。翌日(すなわち昨日),ラーメン屋にいくこととした。

 コピーに手間取り,予定していた店ではなく,手近な,新規開店の「博多中州屋台」のキャッチを使うI竜という店に入る。なんと,醤油豚骨。これでは広島ラーメンではないか。すずめのラーメンスープを半分ぐらいに薄めたような味。これを「博多中州屋台」というなら,博多中州屋台連合会(という組織があるかどうかは知らないが)からクレームがつくだろう。ラーメン一杯650円,5時までだとライスとのセットで680円。明太子,高菜,白菜の浅漬け,チキンが食べ放題。定食屋さんと考えるとリーズナブルかもしれない。

 で,本日連休初日。久しぶりで家にとどまり(といってもこのようにPC作業を延々とつづけているが),朝食(というかブランチ,遅い朝食)を準備。以前に食べ残し,冷凍してあったアンデルセンのバケットを焼き,ジャガイモとタマネギの細切りをいためる。後者はさらに,バターで味付け,卵をからめてからフライパンに戻す(スペイン料理によくあるタイプのオムレツ)。その上にチーズをのせて,こぼれたチーズが香ばしく焦げ始めるとできあがり。サイドで焼いておいたソーセージとミニトマトで一皿ができあがる。飲み物は,オレンジジュースに,蒲刈のレモン一個を絞ったもの。

 カロリー的には450Kcalぐらいと思うが,食後しばらくは何もしたくなくなる。年をとって以降は朝はほとんど食べない(お茶やジュースを飲む程度)。昼とて,食事らしい食事をしないことが多い(私と接することの多い3年生が,私に発した最初の質問は,「先生はいつお昼を食べるのですか。」というものであった)。食べると疲れる。疲れると働きたくなくなる。で,日中はあまり食べない。その分,夜はしっかりと食べる(ダイエットには好ましくないと言われている)。
 私見だが,一日3回も食べる必要はない。食事の楽しみは一日一回で十分だと思う。その一回の楽しみすら確保できない人もいるのだが。。。

卒業生

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 昨日の勤務時間12時間30分。本日は,10時間。大学教員も労働者なはずだが,改めて記録していくとよく「働いて」いる。
 本日,夕方,会議のあとに実験室に戻ると1年半前に卒業した05生Aさんが,友人と一緒に遊びに来ていた。Aさんが学生の頃は,こちらも時間に余裕があり,山の隠れ家で餅つきや近くの温泉などに一緒に行くことがあった。今年は稲刈りすら行くことができないでいる。ぼちぼち栗がおわり,柿の季節。例年,干し柿を200も300も作ってきたが(非常に評判がよく好きな人にわけてきた),それもどうなることやら。
 8月の終わりには,3年生を主とするコンパがあり,卒業生が参加してくれた。30歳を過ぎた5-6名が参加。卒業が半年延びた学生やら中退生(厳密には卒業生ではないが。。。)なども参加。こういったユニーク(?)な学生の方が,こちらからしても記憶が鮮明でなつかしい。実は札幌のラーメン店ATも,その一人が数年にわたるラーメン修業中に世話になった店と言うことで紹介されたという経緯がある(以前のブログ参照)。
 今回のAさん,相当な頑張り屋さんで卒論なども「完璧」を目指しピリピリしていたことを思い出す。今回はどうも小休止のモードに入った模様。大学教員という稼業,いつもいつも新たしく入ってくる学生のことで手一杯になるが,卒業生の顔をみると懐かしくなるものですね。そういえば,9月の頭にも,100円ショップの店内で卒業生の一人と遭遇し,お互い驚いたこともあった。かれこれ20余年,それぞれの学年のそれぞれの卒業生たちはどうしているのだろうか。
  さすがに忙しい。授業の準備(授業専用ブログの開設,オンラインでの心理テストの施行など)をする一方で,講演会の企画・準備,さらに民間財団助成金の機関管理について事務局と意見交換。同時に,ちょっと大きな装置を購入することを考えており,メーカー側と見積金額で駆け引き。一息つく間もなく,新聞社からの原稿依頼。頼まれ仕事で,台湾とフランスへのメール送信など,しっかりと仕事をしているなぁ。。。(学内の仕事もそれだけ頑張れの声あり)。
 この先,日程の決まっている講演会が2件,調整中が1件。プロは同じネタで講演を繰り返すが,こちらはたとえ聞き手が全く異なっているとわかっていても,毎回しゃべる内容を変えてしまう。同じネタを繰り返す方が「芸」は磨かれるのだろうが,「芸」人にはなかなかなれない。

 ここに私という一人の人間がいる。授業をし,データをとり,データを解析し,論文を書き,時に講演に行き,学会に行き,メールをやりとりし,取材をお断りし,原稿依頼を引き受け,電話をし,PCをたたく。。。実は「私」は二人いて,「私」と私のマネージャーがいる。どうも最近は,マネージャーとしての私がのさばっていて,「私」の時間をどんどんと消費していく。有能な秘書がいればいいのだが,その為には「私」がそれ以上に有能でなければならない。無理な相談。本日の勤務時間,10時間30分。
 共同通信で配信している「食再発見:変化のかたち」38回目の掲載誌サンプルがとどいた。今回のテーマは「合わせ調味料」。本文のキャッチコピーがおもしろい。3紙だけだが,「調理力を補うプロの味」「「匠の技」徹底分析」「経験と勘 科学で再現」「家庭の調理力低下を穴埋め」「簡単にプロの味実現」「調理レベルの低下を補う」「メーカーの味で画一化」と,新聞社ごとに異なる。そして識者(私のこと)コメント。これも新聞社によってさまざま。「独自の味付け 伝わる愛情」「便利だが外食に類似」「便利だが外食と類似」(微妙に異なる),「家庭の料理,外食と類似」など。
 共同通信は,私のコメントを含め,本体(文章)の配信を主として,レイアウト,コピーなどはそれぞれの新聞社が決めるということらしい。まったく同じ本体(文章)なのだが,受ける印象はだいぶ異なる。
 共同通信の方ではぼちぼち連載終了に向けた準備に入っているらしい。最初に相談に来られたのが去年の12月。あっという間の一年だ。今世界は,食の領域だけでなく,お金(経済)の領域で未曾有の変化をとげつつある。あふれかえっていたお金が,地球上から,信じられない規模で消失しつつある。アメリカで人がつまずくと,それにつられて世界のあちこちで人がつまずく,それが再びアメリカ人の背中を押す。アメリカの人はほぼ完全に転倒し,なんとか立ち上がろうともがいている。押しくらまんじゅうの中でそれを横目で見ているのが日本やアジア諸国の人なのだろう。本日,午前,一時的に日経平均は1万円を割った。日本の人も転倒しかかっている。。。

台湾(5):夜市

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 台湾名物は夜市という。地図を見ていると台北だけでも何カ所もの夜市開催地がリストアップされている。私のホテルの近くででも夜市が開かれるという。ただし,蛇の生血を飲ませたりする夜市であり,治安に問題がある,よって一人で行かない方がよいとのアドバイス(ブックガイドによれば,ちなみに「地球の歩き方」)。心して一人ででかける。ところがいくら探してもそのような危なげな店はない。いたって健全,家族ずれににぎわう縁日+バザーというところか。飲食屋台も数多く並んでおり,一軒の屋台ラーメン(牛肉麺)に入る。もちろん中国語はできない。ジェスチャー100%で注文。紅焼牛肉麺を注文。これは牛肉麺が50元に対して80元(300円ほど)とかなり高い。麺はやや太め。スープは甘めの牛スープ。そして肉片がいくつか。この屋台は飲食屋台街の外れにあり,オートバイで持ち帰りを買いに来る人が何人もいた。のんびりと「旅情」にひたる。

 ジュースの店,氷ぜんざいの店とならんで,黒い寒天状のものを売っている店が目につく。適当に注文する。一杯20(10元の店もあった)。要は黒砂糖水を寒天でゆるく固めたものを小さな正方体状に切り分けてすすり飲むデザート。冷やされており,甘すぎず,くどくなく飲みやすい。食後のデザートとしてのすぐれもの。

 何人か仲間がおれば,路上でのテーブル宴会も楽しめよう。見ていると,魚介類,豚肉,鶏肉と取り扱う食材別に屋台がならんでおり,それぞれの店舗から好きなものを注文し,食べているようだ。このあたり,シンガポールの夜市を思い出させる。10/4 夜

 地下鉄を降り,バス停をさがす。観光バスがつぎつぎとやってくる。適当に乗り込み,10分ほどで故宮に到着。館内は実にさわがしい。館内静粛のはずが,ガイドが大声で集団をまとめ,ところどころでやはり大声で説明をしている。中国8000年の歴史を一望できると内容のポスターがいたるところに貼ってある。たしかに,紀元前から清時代までの芸術品をみていると,「人類の進歩」を感じてしまう。工芸品においては明確で,さまざまな技術の発展とともに,より洗練されたものへと発展している。

 東洋史でおなじみの名前がつぎつぎとでてくる。王義之などの直筆も展示されている。最後に見た「慈悲と知恵(英語では,Compassion and Wisdom」のフロアーは仏教美術。とんでもなく大きな仏像までが展示されている。よくもまあ中国大陸から運び込まれたものだ。蒋介石一行は,戦火に追われていたはずで,輸送船が沈みでもすればこれらの「財宝」は海底に沈んでいたことにある。現代中国にすれば,故宮にあってしかるべき品々であるだけに,なんとしても取り戻したいところだろう。

 博物館周辺ではタクシーの客引きが声をかけてくる。バス停で帰りのバスをまっていると,横にすわり話しかけてくる。バス代はいくらだ,地下鉄はいくらだと聞いてくる。仕方なく適当に答えていると,自分なら40元で台北まで行くと言いだす。こんなバカげた話しはない。40元はガソリン代すらでるかでないかの金額だ(ちなみにバス代35元,地下鉄35元)。片言英語は通じるようなので,「結構,私はバスが好きだ」と言って追い払う。ようやく諦めて離れていった。観光地はどこに言っても似たようなことがある。気がつけばとんでもない目にあうことになる。現地の言葉でケンカができないのなら,「甘い」話しに乗ってはいけない。地下鉄駅近くのジュース店で本日二杯目のジュース(35)

 台北駅のすぐ近くに台湾故事館がある。日本で言えば,さながら懐かしの昭和博物館といったところ。館内は日本の昭和そのもの,それも戦前の昭和(当たり前のことかもしれない。当時,台湾は「日本」であったのだから)。歴史的に,台湾は次から次へと侵略されつづけた過去をもつ。その中でも日本統治時代はまだよかったらしい(と聞く)。日本人に対して,あたりがやわらかなのもそのようなことが関係しているのかもしれない。

 すこし遅い昼食。館内の「古きよき時代の台湾料理」を食べる。たっぷりのおでんと麺,牛肉煮込みかけご飯の三品で190(700円少々か)。これは入場料250元のサービスでついてきたクーポン150元分を使用したので,40元しか使用せず。

 台北駅では明日乗る予定の空港行きリムジンバスの乗り場を探す。見つからない。リムジンバスの降り場にいた運転手に聞くと,あっちの方へ言って右に回れ,と説明してくれる。しかし見つからない。台北駅のインフォメーションで聞いても同じ説明をする。61番のバス停だという。しかし見つからない。台北駅前には10以上のバス停がズラリとつらなっているのだが,61番はない。仕方なく歩き続けると,バス停からかなり離れたところにバス乗り場を発見。正面バス停の,さらに向こう側だ,と説明してくれればわかったのに,と少々不満。

 ちいさなトラブルは続く。ホテルに戻ろうと,台北から2駅目の地下鉄駅で降りて歩いていると風景が異なる。地図を拡げ確認すると,ホテルとはまったく逆方向に向かって歩いていた。逆戻り。途中の屋台でスイカジュース(25)。さらにホテル横のセブンイレブンでコーラーのスムージーMサイズ(18)

 そういえばコンビニでは日本同様に三角むすびを売っている。もともと台湾では,おむすびを食べる習慣はなく,三角むすびはコンビニがひろめた食べ物らしい。コンビニにも何度か入ったが,おむすびを購入している客は日本人旅行者と思われる人達だけであった。昨日お会いした先生によれば,高くて,まずい,とぼろくそ。冷たいご飯はもともと食べる習慣がないとのこと。10/4 午後

 今回の旅程はきつかった。深夜に東京に入り,翌日はホテルニューオータニでの会合と懇親会。ただちに成田へ移動し,台北へ。再び深夜のホテル着。翌朝は台北9時発の新幹線で高雄へ移動。屏東の大学でお願いしていた質問紙調査の結果をいただき,先方との交流を深める。さらに学生らにお願いし,高雄市内の見学。三たび,深夜のホテル着。すべてが予定通り,トラブルもなく,順調。台湾は初めてであるが,どこか安心感,親近感があり落ち着く。食べ物よし,人々の落ち着きのある穏やかな表情よし。中国でも韓国でも感じなかった「安らぎ」のようなものを感じる。中国(大陸)との緊張感を維持し続けている分裂国家とはとても思えない。そういう意味では不思議。

 朝はゆっくりと食事。もう10時になろうかとしている。今日はまず故旧博物館へ。地図で初めてホテルの場所を確認する。徒歩でもよりの地下鉄の駅にいく。まっすぐに歩けば5-6分だろうか。途中で市場を次々と発見し,市場巡りをしてしまう。小一時間を要した。果実を搾りながら売るジュース屋台で今日最初の一杯。一応,写真を撮ってもいいかと尋ねながらOKのでたところではとらせてもらう。市場のはずれでは生きた状態の鶏も売られていた。韓国しかり,香港しかり,台北でも市場は活気がある。

 台北ではセブンイレブン,ファミリーマートをよく見る。しかしスーパーマーケットは見ない。昨日の話しでは市内にはある,とのこと。しかし台北の,本日歩いた範囲では一件も見かけない。スーパーマーケットではなく,市場,それも屋台を寄せ集めた程度の市場がその役割を果たしているようだ。

 ようやく地下鉄にのり故宮博物館へ。10/4 午前

台湾(2):台北から高雄へ

 ホテルで朝食。スタイルは世界のどこにいってもおなじみのブッフェ形式。蒸しパンがあるところが中国らしい。スープもだしのよく効いたすぐれもの。MSGは使っていないように思う。味付けは総じて薄味,塩味もよわい。日本の若い人にはものたりないだろう。

 タクシーで台北駅へ(105)HSR( high speed railの略)の切符を購入。用心をしてビジネスシートをとる(1950)。車内はガラガラ。今回の座席運は続いている。この車両は日本の新幹線と同じ。それも最新のN700タイプらしい。座席横から電源がとれるようになっていた。日本と同じ交流60Hs,プラグ形状も同じ。荷物を少しでも減らそうとホテルの部屋にバッテリーをおいてきたことを後悔する。

 丁度平日のラッシュの時間帯であったためか,道路はバスとタクシーとオートバイの大行列。ベトナムのハノイを思いだす。あちらdeは自転車とオートバイが道路を埋め尽くし,それでいながら信じられないスピードで走り抜けていった。こちら台北は,市中に信号が多いせいか優に百台を超えるバイクがいくつもの団子状態になり,走行していく。

 10:36,定刻に高雄に到着。I川先生,R所長が出口で待っておられる。すべて予定通り。ただちにクルマ(公用車)で移動。高速道路を一気に走り抜け,屏東へ。大学に入り,お願いしてあったデータを受け取る。6Fにあがり校長(大学長)に挨拶。しばし会談。なんと私の訪問は学内の電光掲示板でアナウンスされていた!大歓迎というところらしい。学生らが利用する食堂などを見て回り,再びクルマで移動。日本語学科の先生ら4名と台湾家庭料理店での会食。次から次とでてくる料理のいずれもがすばらしい。肉は丁寧に煮込まれ,くどくなく食べやすい。味付けは化学調味料に頼らず,薄味,やや甘い。台湾南部ではほんの少しの砂糖を加え,甘めにする傾向があるとのこと。日本人向け。マイルドさに慣れた舌は唐辛子とニンニクで蘇る。このあたりのアクセントの置き方も日本料理に通じるものがある。先生方の説明ではキムチということだが,水キムチに近いだろうか,発酵させ,やや酸味を帯びている白菜(日本での,白菜の古漬けのようなイメージ)がうまい。そのままでもいけるし,肉とあわせて炒めた料理もいける。満腹。

 午後,所長室で少し休ませてもらい,15時過ぎに3名の女子学生を紹介される。これからは彼女らが私を案内してくれるとのこと。R所長の車で高雄までいく。途中,ビンロウの店を限りなく通過。ビンロウについてあれこれ話しをする。都市部では禁止されているというガラス張りのビンロウ売りショップを発見。たしかに水着状態の若い女性がガラス張りの小部屋の中に座っていた!

 3人の学生の案内で高雄の裏通り,屋台が軒を並べるあたりを歩く。ソウル,釜山ほどではないが,屋台はおおい。あれこれと写真をとる。私が海外に出た時のお約束でもあるマクドナルトにも入店。ハンバーガー単品で39(150円ほど)。一番安いセット(ハンバーガー+ソフトドリンク+ポテト)で99(370円ほど)。学生アルバイトの時給が95/時間(350-60円ほど)ということだから,かなりの贅沢品。それでも若者には人気。ちなみに地元でおなじみの肉入り麺は50-60元あたり。

 彼女らに連れられて百貨店の食品売り場とイートインを見学。さらに百貨店最上階のレストランで食事。本日は昼食,夕食と台湾づくし。店名は上海ムニャムニャ(ハンバーガーという意味の中国語)。でてくるものは,点心のたぐい。カニ味噌入りの小籠包やエビ入りチャーハン,酸辛湯,鶏湯など7品を食べる。彼女らは,先生(私)はお客様なのだから自分たちが支払うという。そんなわけにはいかない。先生と学生の関係であり,日本も韓国も台湾もこういうときは年長者が支払うものである,と私が支払う。とはいえ,4人で1122(4000円ほど)。百貨店の最上階にあるレストラン街。いかにも高級という雰囲気の店舗。お酒は飲まなかったとはいえ4人でこの値段。日本との比較でいうならはやはり半額という印象。先ほどの学生アルバイトの時給格差(ほぼ半額)とも一致する。そうなるとマクドナルドは高い。日本の単品ハンバーガーが100円とすると,台湾では50円であっても不思議はない。それが150円と約3倍である。学生達に聞くと,やはり高いとの感想,しかしよく行くとのこと。グローバル企業のファーストフード,そのパワーの大きさを実感。

 タクシーで地下鉄,中央公園駅まで移動。そこで3人と別れ,左営駅まで移動。2030発の新幹線で台北に戻る。彼女らはおみやげにということでお茶を買ってくれた。

 帰路もビジネスシート。エコノミー席の切符売り場は大行列であったが,ビジネスシートの切符売り場は一人待ち程度。週末料金でエコノミーは1350元。差額600(2000円ほど)。となると旅行者にとっては大きな金額ではない。車内はちらちらという程度しか人をみない。無料の飲み物サービスもついてくる。これは贅沢と言うよりも「賢い」選択だと思う。台湾ビールをのみながらバッハのオルガン曲を聴いているうちにうつらうつら。気がつくと台北到着。再びタクシーでホテルへ。すべての予定をこなし一安心。再び外出する元気もなく,昨日セブンイレブンで購入し,ホテルの冷蔵庫で冷やしていた台湾ビールをのむ(沖縄のオリオンビールよりも水っぽい。南に行けば行くほどビールは水っぽくなるのだろう。その土地にはその土地ごとの料理が発展していく。ビールしかり。郷にいれば郷にしたがえ,台湾では台湾ビールがうまい)。10/3

 機内。エコノミー席は8割ほどの混み具合。金曜の夜の便だからだろうか,ガラガラ予想はみごとにはずれた。それにしても航空券34千円に対してサーチャージ2万円は高すぎる。隣席は空席。狭い座席であるだけに助かる。

 研究助成の方は応募が200を超えていたとのこと。平均で10数倍の競争率。私の応募領域である「食嗜好」は27件の応募があったらしい。食嗜好領域で採択されたものは私だけ。なにやら申し訳のないような複雑な心境。実は,この財団からは10数年前に一度助成していただいている。

 懇親会は立食形式ということもあり,何人もの方々としゃべる。審査委員長を務められた先生からは私の書いたものを送付してほしいと頼まれる(忘れないようにしなければ!)。

 さて,成田から台湾へ。桃園国際空港(台北国際空港)には定刻に到着。飛び交う言葉は当然のことながら中国語。まったくわからない。入国審査,税関はフリーパス。そういえば,新宿から成田へ向かうバスに乗っていると,空港に入る直前に荷物検査とパスポートチェックがあった。警備員がバスに乗り込み,一人一人のパスポートをチェックした。桃園国際空港の入国審査,税関検査もフリーパス。空港に出ると乗り合いタクシーの斡旋らしき客引き。時差1時間とはいえ,現地時間で21時をまわっている。

 とりあえずは市内行きのバスをさがす。発見。切符購入(175元,700円ほどか)35kmのみちのりを高速道路を経由して一路台北駅に。途中から横にすわってきた男性(高齢)が日本語で声をかけてくれる。日本との関係が深かった国であることを実感。台北駅では宿泊先のホテルまでタクシー(100+チップ)

 ようやくホテルに到着。今回はどちらかというと安めのホテル。フロアーに行き来する人は中国語しかしゃべらない。部屋はまあまあの広さ。すこしおちついてからホテル周辺を探索。

 コンビニエンスストアーがホテルから徒歩圏に2件,セブンイレブンとファミリーマート。ビール等を購入してホテルにもどる。しばらくテレビをつけてから就寝。(10/2)

東京:成田

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無事,成田到着。成田は東京都ではないが,一応東京ということで。
おみやげを購入。バーで軽く一杯。さて,搭乗。
 どうも心理学の先生方はバタバタされている様子。すいません,東京にいます。
 太田市場より都バスにのって品川まで(30分,200円)。JRに乗り換え渋谷へ。さらに地下鉄銀座線で赤坂見附へ。研究助成の贈呈式と懇親会。審査委員の一人がなんとあの「おいしうございました」のK朝子さん。懇親会の場で,あれこれ話す。もう85才なのですね。。。
 15時に終了。タクシーで大急ぎで新宿西口へ(1970円)。15:40発の成田行きリムジンに乗り込む(3000円)。タイムスケジュール的には綱渡り。
 実は現在そのバスに乗車中。B-mobileのテストも兼ねている。長いトンネル,ウォーターフロントと電波がとどかないような場所も通過しているのだが,今のところトラブルなし。なんとも偉大なる時代に生きているんだ,と実感。
 
 朝,ゆっくりと風呂に入り,7時前に市場見学にでる。青果市場だけあっておとなしく静かな印象。それでも,ひっきりなしにフォークリフトが市場の内外を走る。築地と異なり,見学者コースが黄色い矢印で示されている。これは便利と思っていたが,店舗周辺をあまりうろつかれないようにする為のものらしい。市場歩きは経験豊富故に,じゃまにならぬよう,こちらがけがをしないよう歩き続ける。小一時間の散策。ミカン,なし,柿そして松茸売り場に活気があった。
 築地とは規模もちがうが,それでも1000人は超える人が市場にいただろう。市場内に食堂がない。見ていると,売店でコンビニおむすびやサンドイッチを買って食べている人がいる。これはおかしいと歩き続けるとようやく市場の片隅に数件の食堂を発見。中華,ソバ,天ぷらとどこにでもあるような店構え。客も少ない。どうも太田市場に出入りする人達は,食べることに淡泊な印象。これも野菜,果物中心の卸売り市場のせいだろうか。
 市場の端のほうでは水産物もあつかい,肉屋,雑貨屋,米屋,お茶屋などもある。規模の小さな店の仕入れならばこのあたりの店舗で十分に間にあうのだろう。
 ホテルの部屋はシングルでも広い。バスルームも快適。窓を(わずかだが)あけることもできる。空港とホテルを結ぶバスも走っている(午前と夜間)。そして安い。羽田,大森周辺のホテルとしては穴場的存在かもしれない。
 

東京:太田市場

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10/1 再び広島を離れる。9月に入ってから3度目の東京行き。今回は5日に及ぶので正広パーキングにクルマを預ける(500/日)。また今回は,旅費のかなりの部分が自費負担故に節約第一。空港ではビジネスラウンジを使用。これはクレジットカード保有者は原則無料。無線ランも自由に使える(のだが,AirMacカードのトラブルがあるために使用できない。残念)。無料のオレンジジュースを飲んでひとときを過ごす。

 今夜の宿は,太田市場内のホテル。初めての宿泊。築地市場はこれまでも何度となく通ったが,太田市場は見学したことがない。モノレールに乗ると流通センターという駅があり,そこから歩いて10分ほどの場所。市場は早朝(それもきわめて早い時間帯)がおもしろい。はてさて,どのような場所なのだろうか。

 ホテル到着後,有線ランに接続。22時をまわり,ホテル内のレストランは閉店。市場正門前の丸鷹食堂に入る。冷やしトマトでビール。年季の入った大衆食堂という雰囲気。テーブル席とは別に座敷席があり,いかにも,という雰囲気の人達がボクシングを見ながら時折オゥ,オゥと歓声をあげている。大型トラックの運ちゃんといったイメージなのだが,ビールを飲んでいる。。。さて,ここは和洋中なんでもありの大衆食堂。ところが出てくるものがすごい。冷やしトマト一つとってもバラの花をかたどったような盛りつけ。締めに「ミンチカツ定食」を頼んだのだが,これも実に美しい盛りつけ。一口ほうばれば肉汁が口いっぱいに拡がる。正解。

 もう一つの驚き。なんとこのホテルは航空会社の客室乗務員の定宿らしい。深夜便で羽田にたどり着いたと思われるスッチー達がフロントで騒いでいた。どちらかというと安価なビジネスホテルなのだが,昨今の航空業界不況は客室乗務員の宿のランクも落としているようだ。それでは,就寝。

 明日,「食嗜好の感情的側面を瞳孔・視線解析によって測定する試み」について簡単なスピーチをしなければならない。その練習。聞き手の多くは農学系の食品科学領域の方々。

 人の食べものの好き嫌いはどのようにして作り出されるのだろう。おなじ家族であっても,きょうだい間の好き嫌いが一致することはめったにありません。食嗜好は実に個人差の大きな現象です。私の研究テーマの一つは,食嗜好の獲得機序(しくみ)です。
 食嗜好は3つの側面をもちます。行動的側面(食べる,食べない),感情的側面(好き,嫌い)そして認知的側面(対象となる食物に対する知識,知的判断)です。くだいて言いますと,我々は「頭で食べ」「感情で食べ」ます。現代社会に生きるわれわれは,「頭で食べ」ることが多くなっているような気がします。カロリー,栄養,最近では食品添加物といった情報への関心が先行し,嫌いなのに食べる,好きなのに食べないといったことが多々見られる。
 今回は,食べるという行動の背後に仮定される認知成分と感情成分を分離して測定しようという試みです。視線と瞳孔サイズを測定します。認知成分は視線に反映され,感情成分は瞳孔サイズに反映されると仮定しています。例えば,ダイエットに励んでいる人は,チョコレートが視野に入ると瞳孔が拡大するかもしれません。しかしチョコレートから視線をすぐにそらし,食べようとはしないでしょう。健康意識の高い人は,いわゆる健康食品に視線を滞留させるかもしれません。瞳孔サイズには変化がないかもしれませんが,それを食べるかもしれません。
 最近,視線と瞳孔を同時に測定しうる比較的軽量の装置が発売されました。やや大きめのメガネのような装置です。私の研究課題は,その装置を用いて,どこまで食嗜好における認知的側面と感情的側面を分離して測定できるかについて検討することです。食嗜好の3側面を分離測定し,3者の関係性を明らかにしていきたいと考えています。

 というような感じだろうか。まあ私のことだから,S和先生からさんざん冷やかされてきたが,その場の雰囲気でアドリブトークをおこなう可能性もある。いずれにせよフォーマルな場であるだけに,緊張感だけは忘れないようにしなければ。。。